【タイ】上半期の世帯収入、月平均2.8万バーツに増加

【亜州ビジネス編集部】

国家統計局(NSO)の発表によると、2021年上半期の世帯当たりの平均収入は月2万8454バーツだった。政府が新型コロナウイルス流行の影響を緩和する支援策の一環として補助金を交付したことなどで、前回調査(19年)から9.4%増加した。

これまでの平均収入は、11年の2万3236バーツから17年の2万6946バーツまで増加が続いた後、19年に景気減速の影響で2万6018バーツに減少。21年上半期は再び増加に転じた。

一方、世帯当たりの平均支出は2万2325バーツとなり、19年の2万742バーツから7.6%増加した。


支出に占める割合は下記など。

◆食品・飲料・たばこ=35.2%

◆住居=20.8%

◆乗り物・交通=16.3%

◆衣類・靴=5.0%

◆通信=3.9%

◆医療=1.8%


債務を抱える世帯は全体の52.7%で、世帯当たりの債務は平均20万8733バーツ。内訳は、住宅の購入や教育費など家庭内債務が全体75.3%、投資などその他が24.7%を占めた。

所得格差を示すジニ係数は所得の再分配後で0.306となり、19年の0.316から所得格差が縮小した。


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