【中国】「胡潤」世界ユニコーン番付、TikTokのバイトダンスがアント抜き首位に

【亜州ビジネス編集部】

胡潤研究院が20日発表した2021年度版「世界ユニコーンランキング」で、ショート動画投稿アプリ「TikTok」(ティックトック)を提供する北京字節跳動科技(バイトダンス)が首位に浮上した。

同社の企業価値は2兆2500億人民元(約40兆円)に達し、前年比で1兆7300億人民元の増加となっている。

一方、前年まで首位を維持していた阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)系のマ蟻集団(アント・グループ)は、企業価値が前年並みの1兆人民元にとどまり、2位に転落した。

胡潤によると、バイトダンスの「TikTok」は世界ダウンロード数が累計30億回に達し、米フェイスブックに並ぶSNSとなっている。一方のアントは、20年に新規株式公開(IPO)を中止したほか、当局の管理強化を受けて消費者金融事業などの分離を強いられた。

3〜5位には順に、スペースX(米国)の6400億人民元、ストライプ(米国)の6000億人民元、クラーナ(スウェーデン)の3000億人民元が続いた。うちクラーナは前年の58位から一気に上昇している。

胡潤の定義によると、ユニコーン企業とは未上場ながら企業価値が10億米ドル(約1130億円)を超える企業のこと。国別(本社)では、米国が487社でトップとなった。中国企業は301社(香港、台湾含む)となり、前年比で74社増加している。これにインドの54社、英国の39社、ドイツの26社が続いた。日本は6社で13位。

胡潤研究院は中国在住の英国人経済ジャーナリスト、ルパート・フージワーフ氏(中国語名:胡潤)が創設したリサーチ機関。今回のランキングは、21年11月30日時点のデータをもとに作成された。


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