【タイ】11月の新車販売9%減、5カ月連続でマイナス

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の23日発表によると、2021年11月の国内新車販売台数は前年同月比9.4%減の7万1716台だった。前年割れは5カ月連続。国内で新型コロナウイルスの流行が続き、消費者の購買意欲が低下していることが背景にある。ただ、前月の13.0%減からは改善し、台数は4月以降で最多だった。

販売の内訳は、乗用車が前年同月比6.5%減の2万3793台、1トンピックアップトラック(乗用ピックアップ=PPVを除く)が11.5%減の3万3140台など。メーカー別では、首位トヨタが18.1%減、3位ホンダが3.2%減など多くのメーカーで落ち込んだ。一方、商用車メーカーは、全体2位のいすゞが4.8%増、日野が42.5%増と伸びている。

1〜11月の全体の販売台数は前年同期比2.9%減の66万8109台。乗用車は7.1%減の21万9883台、1トンピックアップトラックは5.0%減の30万4947台だった。TMTは12月の新車市場について、新型コロナ対策の活動制限が緩和され、事業活動の再開が進むことで、回復に向かっていると指摘。自動車展示販売会の開催に合わせて各社の新モデル発表や販促キャンペーンが相次いだことも、消費を刺激する要因になったとの見方を示した。ただし、新型コロナ変異株のオミクロン株の感染拡大には警戒する必要があるとしている。タイ工業連盟(FTI)は21年通期の国内新車販売台数を75万台とみている。


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