【フィリピン】11月の輸出7%増、輸入額・貿易赤字が過去最高更新

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン統計庁(PSA)が10日発表した2021年11月の貿易統計(速報値)によると、輸出額は前年同月比6.6%増の62億7330万米ドルだった。プラスは9カ月連続。主力の電子製品などが伸びた。一方、資源高で輸入額が36.8%増の109億7960万米ドルに膨らみ、月間最高を更新。貿易赤字も過去最高となる47億630万米ドルだった。

輸出は上位10品目のうち6品目で前年同月を上回った。全体の6割近くを占める電子製品は5.6%増で、通信機器がけん引。主力の半導体は3.7%増だった。電子以外ではココナツ油が倍増し、化学品が3割増と伸びが大きかった。国・地域別の輸出額は、米国向けが3.9%増となり、全体の15.9%を占めて最大。中国向けは5.7%減で2位となり、3位の日本向けは1.1%減だった。

輸入は鉱物性燃料・潤滑油・関連製品が2.4倍に拡大し、輸入額増加分の3割を同品目が占めた。最大の電子製品は13.5%増加。上位10品目ではほか、医薬品が3.3倍に拡大した。国別では最大の中国からが3.9%増、日本からが35.6%増だった。

1〜11月の累計は、輸出額が前年同期比15.2%増の683億7450万米ドル、輸入額が30.4%増の1062億9550万米ドル、貿易収支が379億2100万米ドルの赤字。輸出では電子が13.0%増だった。


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