【タイ】12月の産業景況感指数、4カ月連続上昇

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)が11日発表した2021年12月の産業景況感指数(100以上が好感)は86.8となり、前月から1.4ポイント上昇した。4カ月連続の上昇で、指数は過去9カ月で最高となった。新型コロナウイルス対策の活動制限の緩和が進んだことや、政府の消費刺激策などがプラスに影響した。ただ、新型コロナ変異株のオミクロン株の感染拡大を受けて今後の見通しは悪化した。

スパン会長は指数上昇の要因として、世界経済の回復やバーツ安に伴う輸出の拡大により、受注が堅調に推移していることなども挙げた。

マイナス要因には、◆オミクロン株の発生◆生産・物流コストの上昇◆半導体などの部品不足――などを挙げた。

業種別では自動車や電気・電子、食品などで指数が上昇したものの、砂糖や化学などは低下した。

3カ月後見通し指数は95.2となり、前月から2.1ポイント低下。オミクロン株の発生や都市封鎖(ロックダウン)に対する懸念が広がり、5カ月ぶりに悪化した。

指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1325社。


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