【アセアン】22年のGDP予測、タイなどで上方修正=世銀

【亜州ビジネス編集部】

世界銀行(WB)は11日、「世界経済見通し(GEP)2022年1月版」を発表し、東南アジア7カ国のうちタイとフィリピンの2カ国で2022年の国内総生産(GDP)成長率予測を21年9月時点の予測から上方修正した。一方、ベトナムの予測は引き下げた。

タイでは観光業の回復が成長の原動力になるとみており、成長率は21年の1.0%(推定)から22年は3.9%、23年は4.3%に加速すると見込む。ただ、生産額が新型コロナウイルス前の水準に回復する時期は他国より遅く、2023年になる見通し。

フィリピンの22年の成長率は、7カ国中で最も高い5.9%に達すると予測した。公共投資が成長を後押しするほか、個人消費の回復にも期待できるという。また、マレーシアは内需拡大やワクチン接種の進展に伴い5.8%成長を見込む。ベトナムの22年予測は5.5%に引き下げたものの、23年には6.5%に加速するとみている。


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