【マレーシア】21年の新車販売4%減の51万台、08年以降最少

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2021年の国内新車販売台数は、前年比3.7%減の50万8911台だった。

新型コロナウイルス最流行に伴う6月からの全国的なロックダウン(都市封鎖)が影響し、08年以降で最少となった。ただ下げ幅は前年の12.4%から縮小した。MMAは、自動車の販売サービス税(SST)減免措置が前年から引き続き適用されたほか、政府が迅速に新型コロナ規制を緩和したことが年後半の回復につながった分析。22年の販売は前年比17.9%増の60万台を見込む。

2〜5月の販売は前年同月を上回っていたが、全国的なロックダウンが始まった6月に販売店が営業を停止したことで流れが一転。同月は前年同月比95.7%減の1921台に落ち込んだ。7月から規制が徐々に緩和されて販売は回復し、12月は21年中で月別最高を記録した。

21年の販売は車種別で、乗用車が5.6%減の45万2663台、商用車が15.9%増の5万6248台だった。一方で生産台数は全体で48万1651台となり、前年から0.7%減少。ロックダウンや世界的な半導体不足の影響を受けた。

12月は21年最高

21年12月の販売台数は前年同月比5.3%減の6万5184台。減少したものの、21年中では最高を記録した。生産台数は5万4166台で、3.0%減少した。

MAAは、政府がSST減免措置を22年6月末まで半年延長したことで、販売回復が続くと分析。22年の販売は乗用車が19.3%増の54万台、商用車が6.7%増の6万台に拡大すると見込んでいる。


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