【シンガポール】物品・サービス税を段階的に引き上げへ、福祉拡充で

【亜州ビジネス編集部】

政府は18日、物品・サービス税(GST)を段階的に引き上げると発表した。

現行の7%を2023年には8%に、24年には9%とする。

GSTの税率変更は、以前の5%を7%に引き上げた07年以来。増税により医療費補助や高齢者支援を含めた福祉拡充の財源を確保する。ストレーツ・タイムズなどが19日付で伝えた。

ローレンス・ウォン財務相が18日、22年度(22年4月〜23年3月)予算案に関する国会演説を行い、その中でGST増税を明らかにした。財源がひっ迫しており、増税なしに福祉拡充は難しいと説明した。

政府はGSTを7%から9%に引き上げる案を18年に発表。ただ新型コロナウイルス流行もあって先延ばししてきた。

同相は、GSTのほかにも、高所得層の個人所得税率や高額な不動産・自動車向けの税率も引き上げると発表した。一方で、運転免許証の発行手数料などの政府サービス料金や、技術系専門学校の授業料などを23年は据え置くと言及。一般家庭の負担を増大させないよう配慮する姿勢を見せている。


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