【タイ】1月の自動車生産2.5%増、国内向けが伸びる

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2022年1月の国内自動車生産台数は前年同月比2.5%増の15万1747台だった。

増加は2カ月連続。前年同月に落ち込んでいた国内販売向け生産が大きく増えた。一方、半導体不足が響いて乗用車の輸出向け生産が大幅に減少。乗用車は国内販売向けも含む全体で15.6%減と、6カ月連続の前年割れだった。

国内販売向け生産は19.9%増の7万4708台。1月の国内新車販売は、前年同月に新型コロナウイルス流行の影響で低調だった反動があって、3割近く増えた。

輸出向け生産は10.2%減の7万7039台で、完成車の輸出台数は5.8%減の6万9833台。乗用車の落ち込みが激しかった。ただ、高価格の車両の輸出が伸びたことで完成車の輸出額は3.2%増えた。

同連盟は1月、22年通期の国内自動車生産台数を180万台と予測した。うち国内向けは80万台、輸出向けは100万台を見込む。新型コロナの影響が続くことで、大幅な伸びは期待できないとしている。21年の生産台数は前年比18.1%増の168万5705だった。

1月のバイク生産3.9%減

同連盟によると、1月の国内バイク生産台数は前年同月比3.9%減の21万1409台だった。内訳は、完成車(CBU)が2.0%増の16万9171台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が21.9%減の4万2238台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は7.6%増の8万5864台だった。

電動車登録74.4%増

電気自動車(EV)と電動バイク、電動オート三輪の新規登録台数は合計で74.4%増の628台だった。


◆乗用車とピックアップのEV=69.2%増の264台

◆電動バイク=80.6%増の345台

◆電動オート三輪=46.2%増の19台


現地報道によると、FTIは21年の電動車の販売台数が4000〜5000台となり、前年の1800〜1900台の2倍以上に増えると予測した。政府が減税などの奨励策を導入することで価格が下がり、消費者が買いやすくなると見込む。


亜州ビジネスASEAN
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