【アセアン】1月の域内自動車生産14%増、11カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2022年1月の域内6カ国の自動車生産台数は、前年同月比14.5%増の33万2263台だった。

前年同月を上回るのは11カ月連続。旧正月連休の時期の変動もあるため単純比較はできないものの、新型コロナウイルス流行前の20年1月とほぼ同水準まで回復した。国内販売の伸びが著しいインドネシアで大幅増となり、タイとマレーシアもプラスを確保した。

インドネシアは48.1%増の11万3004台と大きく拡大し、全体をけん引。11万台を超えるのは2カ月連続で、復調が鮮明になっている。新車購入に対する減免税措置が21年末にいったん終了し、期限延長の可否が一時不透明だったものの、1月の国内新車販売は58.9%増の8万4098台と大きく伸びた。一部車両で減免税の延長が決まっており、2月以降も拡大が期待されている。

域内で最大の生産国であるタイは2.5%増だった。1トンピックアップトラックの生産台数が2桁増となり、全体を押し上げている。マレーシアは8%増加。新車販売は2カ国とも20%超の増加で、ともに前年同月に新型コロナ流行の影響で2割ほど落ち込んだ反動があった。

22年1月の域内7カ国合計の新車販売台数は24.8%増の25万627台。20年1月を3.3%上回り、1月としては3年ぶりの高水準となった。


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