【中国】上海ロックダウンで車産業に打撃、相次ぎ生産休止

【亜州ビジネス編集部】

中国の自動車産業拠点のひとつである上海市で新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)が行われ、上汽大衆(上汽VW)やテスラ、蔚来汽車(ニーオ)といったメーカーが相次いで生産休止を強いられている。

インターネット上では生産休止が長期化した場合、国内自動車産業が大きな打撃を受けると指摘も聞こえる。経済日報が15日付で伝えた。

上海市には大手の自動車メーカーの工場が集積している。なかでも中国最大手の上海汽車集団は、2021年生産台数が283万3200台で、国内全体の約1割を占める規模だ。

上海の自動車メーカーの生産休止による市場への影響は大きいものの、同紙は「中国企業はこの2年余りの間に新型コロナウイルスへの対応方法を学んだ。短期間のロックダウンによって流行を抑え込めば、今回の生産休止が市場の信頼感を揺るがすことにはならない」と分析した。

中国汽車工業協会によると、今年1〜3月の自動車生産台数は前年同期比2%増の648万4000台。このうち新エネルギー車(NEV)の生産台数は同2.4倍の129万3000台だった。NEV販売台数も同2.4倍の125万7000台となった。


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