【フィリピン】3月の新車販売4割増、コロナ後最多の3万台

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2022年3月の新車販売台数は、前年同月比43.4%増の2万9685台だった。3カ月ぶりに前年同月を上回り、台数は新型コロナウイルスの影響が顕著に出始めた20年3月以降で最多。商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)の販売が大きく伸びた。19日付各紙が伝えた。

車種別の販売は、乗用車が0.5%減の6625台と、4カ月連続のマイナス。一方、商用車は64.2%増の2万3060台と急伸し、19年12月以来の販売台数となった。

1〜3月の販売台数は前年同期比6.3%増の7万4754台だった。メーカー別ではトヨタの3万7230台が最も多く、シェアは49.8%。これに三菱自動車がシェア13.8%、日産自動車が7.9%で続いた。

CAMPIのロンメル・グティエレス会長は22年の業況見通しについて、「慎重ではあるが楽観している」と説明。その上で、経済回復を妨げる可能性があるリスクに対しては警戒を緩めていないと話した。

22年の国内新車販売台数は、CAPMIとTMAに非加盟の企業も含む業界全体で、前年を約17%上回る33万6000台に拡大すると見込む。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る