【タイ】5月の新車販売16%増、5カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の27日発表によると、2022年5月の国内新車販売台数は前年同月比15.7%増の6万4735台だった。前年同月を上回るのは5カ月連続。新型コロナウイルス対策の活動制限が緩和されて経済活動が活発化する中、販売増が続いている。


内訳は乗用車が29.0%増の2万84台、1トンピックアップトラック(乗用ピックアップ=PPVを含む)が6.4%増の3万3822台など。乗用車は伸びが大きかったものの、半導体不足による生産の遅れが報じられており、台数は21年11月以降で最も少なかった。

全体の販売はメーカー別で、首位トヨタが12.2%増と2桁の伸びを維持。2位いすゞは5.8%増、3位ホンダは0.7%増だった。ほか、半導体不足の影響で4月下旬から電気自動車(EV)の予約受け付けを停止した中国・長城汽車は1132台で、うちEVの乗用車「好猫(グッドキャット)」は508台だった。政府のEV振興策による3月からの値下げで予約が急増し、6月半ば時点で納車待ちは3000台以上とされる。

1〜5月の全体の販売台数は前年同期比16.6%増の35万9351台。新型コロナ流行前の19年1〜5月は17.9%下回っている。乗用車は前年同期比18.9%増、1トンピックは16.2%増だった。TMTは6月も販売増が続いていると指摘。原油高で燃料費が上昇しているものの、消費者の需要は引き続き旺盛という。


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