【インドネシア】2Q経済成長率5.1%も、大統領が自信

【亜州ビジネス編集部】

ジョコ大統領は13日、2022年第2四半期の国内総生産(GDP)成長率が5.1%に上った可能性があるとの楽観的な見方を明らかにした。景況感が高まる中で投資が回復し、また政府支出が旺盛だったことで高成長につながったとしている。ジャカルタグローブ14日付で伝えた。


第1四半期の成長率は5.01%で、前四半期の5.02%からほぼ横ばい。同大統領の見込み通りならば、3四半期連続の5%超えとなる。

大統領は、新型コロナウイルス対策の規制を緩和したことで、GDPの約53%を占める個人消費が回復していると現状を説明。とりわけ中所得層の消費回復が顕著とした。また外国直接投資(FDI)がこの数カ月に著しく伸びていると指摘。投資はGDPの3割を占める。

さらに25カ月連続で貿易黒字が続いていることにも触れ、ニッケルなど鉱石の加工品輸出が貢献していると強調。政府は貿易収支改善に向け、ニッケルの未加工輸出を20年から禁止。ボーキサイトや銅、スズの未加工輸出を今後禁止することも検討している。

世界的に高まるインフレ圧力ついては、燃料補助金を従来計画の3倍に増やして対応していると指摘。大幅に補助金を増やしても、コモディティー価格の高騰による税収増で財政への影響は少なく、22年の財政赤字はGDPの4.0%以下に抑えられるとした。

世界銀行が4月発表の経済リポートで22年の世界の経済成長率予想を4.1%から2.9%に下方修正し、多くの国で予想が引き下げられたことにも言及。インドネシアについては5.2%から5.1%へ0.1ポイントの下方修正にとどまっているとし、国外から高い評価を受けていることを強調した。


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