【マレーシア】上期の新車販売33%増、通年予測63万台に引き上げ

【亜州ビジネス編集部】

マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2022年上半期の国内新車販売台数は、前年同期比33.0%増の33万1386台だった。前年6月に新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で販売が落ち込んだ反動があって、大きく拡大。減免税措置の終了に伴う駆け込み需要も販売を押し上げる要因となり、台数は上半期としては15年以降で最多だった。同協会は年間の販売台数予測を63万台とし、以前の60万台から上方修正した。


上半期の販売は、乗用車が31.2%増の29万3450台、商用車が49.2%増の3万7846台。台数はともに上半期としては過去最高水準だった。

22年6月単月の販売台数は6万336台となり、ロックダウンがあった前年同月(1926台)を大きく上回った。また、月末に販売サービス税(SST)の減免措置が終わることから購入を急ぐ消費者が増え、前月比でも25.1%増加。ただ、半導体不足の影響で一部モデルの納車が遅れており、MAAは半導体不足がなければ販売台数はさらに多かったと指摘した。7月も予約分の納車が進むことから、同協会は販売台数が6月と同水準になると見込んでいる。

22年通期予測の63万台は、前年を23.8%上回る水準。同協会は、国内経済の回復や各社の新モデル投入などが寄与するとの見方を示した。

生産台数は32%増

上半期の国内の自動車生産台数は31.8%増の31万7933台だった。乗用車は31.4%増、商用車は35.9%増。半導体不足で一時低調に推移したものの、前年6月のロックダウンの反動があって大幅増となった。

6月単月の生産台数は5万9885台で、各工場が閉鎖された前年同月の276台から大きく拡大。前月比では21.8%増だった。


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