【中国】バイク市場“春到来”、1〜7月の企業新規登記5割増

【亜州ビジネス編集部】

若年層を中心とする人気の高まりを背景に、中国のバイク関連企業の登記が急増している。企業情報検索サイト「天眼査」によれば、足元の中国国内バイク企業は147万6000社を超えた。このうち今年1〜7月の新規登記は、前年同期比49.5%増の17万7000社に達している。工人日報が9日付で伝えた。

中国摩托車商会によると、2021年の国内バイク生産・販売台数は2000万台の大台を突破。15年以来の最多を記録した。中商産業研究院の予測では、22年のバイク販売台数は約2332万台、市場規模は1000億人民元(約2兆円)に拡大する見通しという。

中国汽車工業協会の調べでも、250cc以上の中・大型排気量バイク上半期販売は、前年同期比46.6%増の22万2200台に伸びた。今年通年の中・大型の販売台数について、華西証券は40万台を超えると予想している。

一部の人気車種は、半年から1年の納車待ちが発生している状態だ。こうした流れを重視し、メーカー側にも投資の動きがみられている。銭江摩托(000913/SH)は7月30日、30億人民元で新工場を建設すると発表した。

品質や安全、騒音などの問題で、自動車の普及と共に人気も一時減退したものの、若年層を中心に中国でも人気が復活している。ショート動画アプリ「抖音(douyin)」では、「バイク」関連キーワードの閲覧数が約600億回を記録した。「微博(Weibo)」でも50万余りの話題があり、閲覧数は20億回に及ぶ。口コミアプリ「小紅書」でも108万本の記事が投稿された。これに伴い、ヘルメットなどの防護用品、服飾、改造パーツ、旅行、文化、展示イベントなどバイクを基軸にした消費にもブームが波及している。


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