【ベトナム】3Q経済成長率13.67%、コロナ禍の大幅反動増

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム統計総局は29日、2022年第3四半期の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比で13.67%に達したと発表した。2桁の四半期成長率は少なくとも11年以降で初めて。新型コロナウイルス関連の規制が強化された21年第3四半期はマイナス6.02%を記録しており、大幅な反動増となった。


第1次産業(農林水産業)から第3次産業(サービス産業)まで全てプラス成長を記録した。最高は第3次産業の18.86%。中でもホテル・ケータリングサービスが171.68%と大幅に伸びた。今年3月から外国人受け入れを本格的に再開したことにより、コロナ禍で冷え込んだ観光業が回復に向かっている。

第2次産業(製造・建設業)は12.91%成長。製造業は13.02%、建設業は16.65%と高い伸びを示した。

農林水産業は3.24%成長。農業が2.53%、林業が5.62%、水産業が4.89%だった。

1〜9月のGDP成長率は8.83%で、少なくとも11年以降の同期で最高。産業別ではサービス業が10.57%で最も高く、製造・建設業が9.44%、農林水産業が2.99%で続いた。

政府は22年のGDP成長率目標を6.0〜6.5%に設定している。なお21年の成長率は2.58%で、コロナの影響によってドイモイ(刷新)政策が打ち出された1986年以降で最低だった。


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