【ベトナム】GDP成長率7.5%予想、スタンチャートが上方修正

【亜州ビジネス編集部】

英スタンダードチャータード銀行はこのほど、ベトナムの2022年の国内総生産(GDP)成長率予想を8月発表の6.7%から7.5%に上方修正した。第3四半期の成長率が前年同期比13.67%と想定より高く、第4四半期は4.0%が見込まれることから、予想を引き上げた。VNエクスプレスが12日付で伝えた。


同行は、23年のベトナムのGDP成長率も上方修正。8月発表の7.0%から7.2%に引き上げた。

一方、22年のインフレ率予想は4.2%から3.3%に下方修正。ただ第4四半期のインフレ率は5.0%と、前四半期の3.3%から加速するとみている。

同行でタイとベトナムの経済を分析するティム・レーラハファン氏は、物価上昇がベトナムの経済成長を阻む可能性があると警告。インフレ圧力の上昇を受け、ベトナム中央銀行が23年第1四半期までに政策金利の一つである再割引金利(リファイナンスレート)を1.00ポイント引き上げて6.00%とすれば、利上げせずにドン安になるよりも経済への打撃が大きいとみている。なお中銀は9月末、政策金利を1.00ポイント引き上げて5%としている。

スタンチャート銀は、22年末の為替レートが1米ドル=2万4200ドンまでドン安になると予想。ただ23年3月末には2万4000ドンへとややドン高に振れ、23年末には2万3400ドンに戻るとみている。


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