【アセアン】カンボジア政府、高速鉄道建設に意欲

【亜州ビジネス編集部】

カンボジア政府は、南部の港湾都市シアヌークビルからタイ国境へ繋ぐ高速鉄道の建設に意欲を示している。フンセン首相が22日明らかにしたもので、将来はタイとラオスを経由して中国を結ぶ高速鉄道網を実現したい考え。クメールタイムズが23日付で伝えた。

シアヌークビルから首都プノンペンを通ってタイ国境のポイペトに繋げる高速鉄道を建設する方針。中国政府から資金協力を受けることで、今月9日にカンボジアを訪問した李克強首相と基本合意した。

カンボジアには現在鉄道が2路線あり、プノンペンからそれぞれシアヌークビルと北西部ポイペトを結んでいる。ポイペトからはバンコクに鉄道が走っている。ただ、カンボジア国内の運行速度は最高30キロメートルと遅い。

将来はタイとラオスを経由して中国の雲南省昆明市までを高速鉄道でつなぐ構想。昆明とラオスのビエンチャン間は国際長距離鉄道「中国ラオス鉄道(中老鉄路)」が昨年12月に開通しており、ラオスからタイを結ぶ高速鉄道の建設も進められている。カンボジアから中国への輸送は水路で片道10〜15日かかることから、高速鉄道網が実現すれば時間短縮が期待される。


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