【インドネシア】コロナ行動制限を全面解除、2年9カ月ぶり

【亜州ビジネス編集部】

ジョコ大統領は12月30日、新型コロナウイルス感染症対策の行動制限を同日付で全面的に解除すると発表した。

国内感染が広がった2020年4月に導入し、変更を繰り返しながら都市封鎖(ロックダウン)や移動制限、在宅勤務などを規定してきたが、感染状況が落ち着いたことで解除が妥当と判断した。大統領は、人混みや室内では引き続きマスクを着用し、ワクチンの追加接種を受けるよう呼びかけた。

大統領によると、12月27日時点で新型コロナの1日の感染報告数は100万人あたり1.7人、病床使用率は4.8%で、過去10カ月間、感染の波がない。新型コロナの抗体保有率は22年7月の調査で98.5%に上った。

インドネシアの新型コロナによる死者数は公式発表で累計約16万人。1日の感染報告数は21年7月に5万6000人、22年2月に6万4000人を記録し、一時は医療が崩壊した。在住日本人も20人以上が死亡し、21年7〜8月には帰国を希望する在住日本人のために日本政府が特別便を出す事態となった。


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