【フィリピン】22年の新車販売3割増、12月は5年ぶり高水準

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2022年の新車販売台数は、前年比31.3%増の35万2596台だった。

新型コロナウイルス禍から国内消費が回復する中、2年連続で市場が拡大。新型コロナ流行前の19年(36万9941台)に迫った。12月単月では前年同月比33.8%増の3万7259台に拡大し、18年1月以降で最多だった。11日付各紙が伝えた。

22年は1〜2月に新型コロナ変異株の影響で前年割れとなったものの、その後は回復し、3月以降は2桁増が続いた。車種別の販売は、乗用車が0.7%増の8万5897台、商用車が45.6%増の26万6699台。商用車では、スポーツ多目的車(SUV)を含む主力の小型商用車(LCV)が48.4%増の20万9728台と大きく伸びた。

メーカー別ではトヨタの17万4106台(34.3%増)が最も多く、シェアは49.4%。これに三菱自動車が5万3211台(41.7%増)、米フォードが2万4710台(23.5%増)で続いた。

CAMPIとTMAは、非加盟の企業も含む業界全体の年間目標を33万6000台としていたが、加盟企業のみで達成した。CAMPIのロンメル・グティエレス会長は、新型コロナ禍からの回復が明確になったと指摘。12月の販売が高水準だったこともあり、23年も需要の拡大が続くとの見方を示した。


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