【インドネシア】中銀が6会合連続で利上げ、打ち止め示唆

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア中央銀行は19日、定例の金融政策決定会合の結果、政策金利(7日物リバースレポ金利)を0.25ポイント引き上げ、5.75%に改めると発表した。

利上げは6会合連続で、この間に計2.25ポイント引き上げた。中銀は、インフレが落ち着き始めたことから、利上げの打ち止めが近いことを示唆している。

利上げ幅は2会合連続で0.25ポイントとし、それ以前の0.50ポイントよりも抑えた。ロイター通信によると、ペリー・ワルジヨ総裁は、高騰していたインフレ率が23年下半期には目標レンジの2.0〜4.0%に収まるとの見立てで、利上げサイクルの終盤に入ったと説明している。

インドネシアのインフレ率は22年9月に5.95%のピークに達し、12月には5.51%まで下がった。同総裁は、12月のインフレ率がアナリスト予想の6.5%を大きく下回ったとした上で、「見過ごしていない重大な情報がない限り、金利水準は”適正”になった」とした。

中銀は、新型コロナウイルス禍からの経済回復を後押しするため、20〜21年に6度の利下げで政策金利を計1.50ポイント下げ、過去最低の金利水準とした。その後1年半にわたり据え置いたが、インフレ圧力を抑制するため、22年8月には3年9カ月ぶりとなる利上げに踏み切り、その後6会合連続で利上げを行っている。


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