【フィリピン】EV輸入関税免除の大統領令、来月に発効へ

【亜州ビジネス編集部】

政府は19日、電気自動車(EV)の輸入関税を5年間にわたってゼロ%とする大統領令を官報に公示した。30日後に発効する。

EVの普及を推進し、大気汚染の改善などにつなげたい考え。関税率は現在の30%から引き下げられる。

マルコス大統領が13日に署名した。電気のみを動力源とする乗用車や商用車、バイク、ゴルフカートなどが対象。また、昨年11月の国家経済開発庁(NEDA)の発表によると、一部のEV部品については税率が5%から1%に下がる。減税対象にハイブリッド車(HV)は含まれない。充電器・充電所への投資を促すため対象から外されたとされる。

国内では昨年4月に「電気自動車産業開発法」が成立。EVの組立生産や輸入に優遇措置を付与するほか、政府機関や物流業などに対して保有車両のEV比率を5%以上にすることを義務付けることなどが盛り込まれた。


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