【タイ】23年のEC市場13%成長予測=業界団体

【亜州ビジネス編集部】

タイ電子商取引(EC)協会のタナワット名誉会長は、2023年の国内EC市場が前年比13%増の8700億バーツ規模に拡大するとの予測を示した。越境ECやライブ配信型ネット販売「ライブコマース」がけん引し、25年には1兆1200億バーツ規模まで成長するとみている。24日付バンコクポストなどが伝えた。

23年の伸び率は、22年(8%)から加速するものの、新型コロナウイルス流行を背景に急成長した20年(140%)と21年(75%)を下回る見通し。物価上昇による購買力の低下や、外出の増加に伴う実店舗への回帰で、成長ペースが通常に戻るとみている。

越境ECについては、今後の輸送時間短縮が成長の追い風になると見込む。中国のEC最大手、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)は22年12月、タイ東部の物流拠点を活用した試験事業を開始。タイとCLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)で中国製品の輸送時間を現行の10日間から3日間に短縮することを目指している。

一方、22年の国内EC市場は7700億バーツ規模だった。うちソーシャルメディアを利用した「ソーシャルコマース」が2000億バーツで全体の26%を占めた。ソーシャルコマースの中では、ライブコマースが38%を占めた。このほか、食料品の配達など含む「クイックコマース」が850億バーツで全体の11%だった。


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