【アセアン】1月の東南ア製造業PMI、受注回復で4カ月ぶり上昇

【亜州ビジネス編集部】

米S&Pグローバルが1日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2023年1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0だった。景気拡大と悪化の分かれ目である50を16カ月連続で上回り、前月(50.3)からは0.7ポイント上昇。新規受注の回復で4カ月ぶりに指数が上向いた。

タイの指数は高水準

マレーシアを除く各国で指数が前月から上昇した。タイ(54.5)の指数は2015年12月の調査開始以降で2番目の高水準。新規受注が4カ月ぶりに拡大に転じたほか、雇用や生産高も増えた。インドネシア(51.3)も新規受注や生産高が拡大。両国とも新規輸出受注は減少したものの、内需の勢いが輸出の落ち込みを上回った。一方、フィリピン(53.5)では、中国のゼロコロナ政策解除を受けて輸出受注が拡大に転じている。

ベトナム(47.4)は3カ月連続で50を下回ったものの、前月からは指数が改善。輸出受注がプラス転換した。中国のゼロコロナ政策解除に加え、欧米の景気減速懸念がやや後退したこともあり、今後の生産拡大への期待が高まっている。

一方、マレーシア(46.5)は5カ月連続で50未満の“景気悪化”となり、指数は21年9月以来の低水準を記録。新規受注や生産高の落ち込みが加速している。新規受注の減少は5カ月連続で、国内受注と輸出受注がそろって落ち込んだ。


亜州ビジネスASEAN
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