【タイ】23年の輸出額予測、1〜2%増に下方修正=荷主協会

【亜州ビジネス編集部】

タイ荷主協議会(TNSC)は、2023年のタイの輸出額を前年比1〜2%増とする予測を発表し、前月の予測(1〜3%増)から上限を引き下げた。世界経済の減速やバーツ高などが輸出の足かせになるとみて、下方修正した。7日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。

1月の輸出額は前年同月比3〜5%増の220億米ドルだったと推定。海上輸送費の低下や、食品需要の拡大などがプラスに影響したとみている。一方、出荷先の在庫が高水準で推移していることや、生産コストの高止まりなどが重しとなり、第1四半期の輸出額は前年同期比マイナス3〜マイナス5%の700億米ドルに落ち込むと予測した。第2四半期からは、中国経済に合わせて回復に向かうとみている。

22年の輸出額は5.5%増の2870億6790万米ドルだった。新型コロナウイルス禍から経済が回復する中、過去最高額を2年連続で更新した。ただ、足元で減速しており、12月単月では14.6%減の217億1880万米ドルと、3カ月連続で前年同月を割り込んだ。


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