【タイ】クラレ、東部の高機能樹脂工場が完成

【亜州ビジネス編集部】

クラレは9日、東部ラヨーン県のマプタプット地区で建設を進めていたイソプレン関連事業の新工場が完成したと発表した。順次稼働を開始し、電子部品や自動車部品に使われる高機能樹脂などを生産する。

WHAイースタン工業団地(マプタプット)に工場を設けた。一部は住友商事と現地の石油化学大手との3社合弁事業で、クラレの投資額は総額400億円に上る(2018年時点の為替レートに基づく)。

3社合弁の工場では、電子部品などに使われる高耐熱性ポリアミド樹脂(年産能力1万3000トン)と合成ゴムの水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(同1万6000トン)を生産。また、クラレの単独工場ではウレタン樹脂の原料となるイソブチレン誘導品(同5000トン)を生産する。

合弁会社クラレGCアドバンスト・マテリアルズには、クラレが53.3%、住友商事が13.3%、石油化学大手PTTグローバル・ケミカル(PTTGC)が33.4%を出資している。イソブチレン誘導品のクラレ・アドバンスト・ケミカルズ(タイランド)はクラレの完全子会社。


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