【タイ】3月の新車販売8%減、1トンピックの2桁減続く

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の26日発表によると、2023年3月の国内新車販売台数は前年同月比8.4%減の7万9943台だった。前年同月を下回るのは5カ月連続。1トンピックアップトラックが前月に続く2桁のマイナスとなり、全体を押し下げた。乗用車は2カ月連続のプラスだったものの、0.2%増と低い伸びにとどまった。

1トンピックは22.2%減の3万6066台。タイ工業連盟(FTI)は落ち込みの理由として、自動車ローンの与信厳格化を挙げている。乗用車は0.2%増の2万9835台となり、半導体不足が改善する中で台数は22年1月以降で最多だった。

メーカー別の販売台数は、日本メーカーの合計が17.8%減と低調。日系のシェアは79.4%と、前年同月の88.5%から低下した。首位トヨタの販売台数が14.3%減、2位いすゞが21.4%減となるなど多くのメーカーで2桁のマイナスだった。非日系では米フォードが46.6%増と大幅増が続いているほか、新たに参入した中国電気自動車(EV)最大手の比亜迪汽車(BYD)が、日産自動車やマツダの販売台数を上回って全体の6位に入った。

4月は市況が改善
1〜3月の販売台数は前年同期比6.1%減の21万7073台だった。4月については、TMTは市況が改善していると指摘。同月2日まで開催された自動車展示・販売会「第44回バンコク国際モーターショー」で前回開催を3割以上も上回る4万2871台の受注を得たことから、5月まで販売が好調に推移すると見込む。


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