【タイ】4月の物価上昇率2.7%に減速、16カ月ぶり低水準

【亜州ビジネス編集部】

商務省が3日発表した2023年4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で2.7%となり、前月(2.8%)を下回った。4カ月連続で鈍化し、21年12月以来、16カ月ぶりの低水準を記録。原油価格の下落などを背景に車両用燃料(マイナス1.1%)が2カ月連続のマイナスとなったほか、食品の伸び鈍化が続いている。

項目別では、車両用燃料を含む運輸・通信(マイナス0.1%)が全8項目中で唯一のマイナスだった。食品・非アルコール飲料(4.5%)は前月(5.2%)を下回り、4カ月連続で鈍化。生鮮野菜(8.1%)や生鮮肉(0.2%)など幅広い品目で伸びが縮小し、油脂(マイナス10.2%)が前年同月に高水準だった反動もあって3カ月連続のマイナスとなった。一方、コメ(4.7%)は前月を上回る伸びだった。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数の上昇率は1.7%で、前月(1.8%)から低下。15カ月ぶり低水準となった。

5月も伸び減速予想
1〜4月のCPI上昇率は前年同期比3.6%上昇。同省は5月も伸び減速が続くとみており、前年同月に高水準だった反動や、原油の値下がりなどを理由に挙げた。一方、調理ガスの価格が引き続き高水準にあるほか、干ばつによる農産物価格の上昇や、観光業の回復に伴う消費拡大などが物価の上昇圧力になり得ると指摘した。23年の年間のCPI上昇率は1.7〜2.7%と予測し、前月から据え置いた。


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