【タイ】4月の自動車生産0.1%減、国内向けの落ち込み続く

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2023年4月の国内自動車生産台数は前年同月比0.1%減の11万7636台だった。前年同月を下回るのは11カ月ぶり。国内新車市場の落ち込みが続く中、国内販売向け生産が5カ月連続の前年割れとなった。一方、部品不足の緩和で輸出向けの乗用車生産は好調を維持している。

4月は連休があって稼働日が少なく、生産台数は21年9月以降で最少となった。車種別では乗用車が10.5%増、1トンピックアップトラックが4.4%減など。乗用車は輸出の伸びを背景に4カ月連続で2桁増が続いている。一方、1トンピックは自動車ローンの与信厳格化で国内販売が低迷し、3カ月連続のマイナスとなった。

仕向地別では輸出向け生産が10.0%増加。完成車の輸出台数は45.5%増の7万9940台と大きく伸びた。前年同期に部品不足で低調だった反動があり、アジアや豪州などへの輸出が増えた。一方、国内販売向け生産は11.3%減とマイナスが続く。国内新車販売は6%ほど減少した。

1〜4月の生産台数は前年同期比4.6%増の62万5423台。乗用車が27.1%増と大きく拡大する一方、1トンピックは4.1%減少した。

4月のバイク生産3%減

同連盟によると、4月の国内バイク生産台数は前年同月比2.8%減の16万9293台だった。内訳は、完成車(CBU)が7.4%増の14万444台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が33.6%減の2万8849台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は16.7%減の6万3375台だった。


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