【シンガポール】鶏卵のイセ・フーズ、北西部で新農場着工

【亜州ビジネス編集部】

半導体エンジニアリングのエリプシズ傘下で鶏卵生産を手掛けるイセ・フーズ・ホールディングス(IFH)は9月29日、北西部リムチューカンで新たな養鶏場を着工した。投資額は1億1000万シンガポールドル(約136億円)。2028年に生産を開始し、第1期の鶏卵の年産能力は3億8000万個とする。

15万平方メートルの敷地に建設する。第1期では採卵鶏舎9棟と若鶏の育成鶏舎3棟を整備し、それぞれ135万羽、45万羽を飼育する。全面開発後は採卵鶏舎を12棟、育成鶏舎を4棟に増やし、鶏卵の年産能力を5億個超に引き上げる。

AI(人工知能)やスマートセンサー、モノのインターネット(IoT)などを活用して飼育を自動化する。AIを搭載した巡回ロボットで鶏の健康状態を24時間監視するほか、給餌や採卵、選別も自動化する。選別・包装工場や液卵工場、鶏ふん処理施設も併設する。

これとは別に、同じくリムチューカンの4万平方メートルの敷地に種鶏施設とひな鳥のふ化場を整備する。採卵鶏となるひな鳥を国内で供給できる体制を構築し、輸入への依存を減らす。

エリプシズは23年、IFHの親会社イセ・キャピタル・マネジメントを買収し、鶏卵生産事業への出資を拡大した。IFHは当初、10万平方メートルの養鶏場を24年に稼働させ、鶏卵の年産能力を3億6000万個とする計画だった。ただ、新型コロナウイルス禍後のサプライチェーン(供給網)の混乱や建設費の上昇、防疫対策の見直しなどで計画が遅延。敷地を15万平方メートルに拡大し、生産能力も引き上げた。

国内の鶏卵消費量は25年に22億個超だった。国内3カ所の養鶏場が需要の約3分の1を供給しており、残りを輸入に頼っている。


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