【タイ】8月の新車販売15%減、1トンピックが年初来最多

【亜州ビジネス編集部】

タイのトヨタ自動車によると、2020年8月の国内新車販売台数は前年同月比14.8%減の6万8883台だった。下げ幅は2月以降で最小。新型コロナウイルスの影響で減少が続いているものの、自動車販売イベントの再開などで回復傾向にある。1トンピックアップトラックは3.1%減と小幅のマイナスにとどまり、販売台数は1月以降で最多となる3万7035台に達した。

国内新車市場は自動車ローンの与信厳格化などで19年半ばから低迷しており、減少は15カ月連続となる。8月の販売では、乗用車が35.5%減の2万1300台と、5カ月連続で30%台超の落ち込みを記録。一方、前月までは11カ月連続で2桁減が続いていた1トンピックは、各社の販促強化もあって19年8月以来の1桁減に改善した。

全体のメーカー別販売は、首位トヨタが20.5%減の2万1554台となり、シェアは31.3%。また、乗用車主体の3位ホンダは25.8%減の8610台と落ち込みが大きかった。一方、1トンピックが大半を占める2位いすゞは34.7%増の1万6557台と3カ月連続でプラス。1トンピックに限ると41.4%増だった。他に中国・上海汽車集団傘下の「MG」が44.6%増の2745台と好調だった。


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