【マレーシア】8月の新車販売3.2%増、3カ月連続拡大

【亜州ビジネス編集部】

2020年8月の国内新車販売台数は、前年同月比3.2%増の5万2800台だった。マレーシア自動車協会(MAA)が発表した。

増加は3カ月連続。新型コロナウイルス流行とその対策である活動制限令で3〜5月に販売が大きく落ち込んだが、制限令が5月上旬から「条件付き」に緩和され、6月半ばから乗用車の販売サービス税(SST)が減免されたことで販売が上向いている。ただし営業日が少なかったこなどから、前月比では8.3%減少した。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが18日付で伝えた。

セグメント別にみると、乗用車は前年同月比1.7%増の4万7591台、商用車は19.9%増の5209台だった。生産台数は全体で5万228台となり、前年同月から6.9%増加。前月からは5.5%増加し、4カ月連続で前月を上回っている。乗用車は前年同月比8.0%増の4万7934台、商用車は13.0%減の2294台だった。

1〜8月の全体の販売台数は前年同期比28.4%減の28万5045台。乗用車は28.9%減の25万8586台、商用車は23.2%減の2万6459台だった。生産台数は全体で30.7%減の26万3876台。乗用車は29.7%減の24万9915台、商用車は44.1%減の1万3961台だった。

MAAは、SSTの減免によって販売が回復に向かっていると説明。8月の販売台数が前月比で8.3%減少したことについては、イスラム歴新年などの祝日で営業日が少なかったことと、7月に受注残が消化されたことを理由に挙げている。

MAAは、9月の販売が8月の水準を維持すると予想。ただし、新型コロナ禍で打ち出された6カ月の融資返済猶予期間が9月30日に終わるため、消費者信頼感が低下する可能性があり、新車販売への影響に注視する必要があるとしている。


亜州ビジネスASEAN
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