【物流特集2018】タイ+1を決めろ!

2011年の民生移管後、急激に変化を遂げるミャンマー。 皆無だった携帯電話はわずか6年で普及率100%に達する見込みなど、 誰も予想できないスピードですべてが平準化しつつある同国をリポートする。

相次ぐ日系企業の進出ラッシュ 推進剤は“ティラワ経済特区(SEZ)”

「少し煽りすぎた──」。 大手経済紙の記者は、過去のミャンマー報道について振り返る。それもそのはず、2011年の民政移管後、日系メディアはこぞって“アジア最後のフロンティア”と銘打ち、安価な労働力を理由としたタイ+1の最有力国、市場開放による手付かずの5000万人市場、 急ピッチで進むインフラ整備の三拍子が揃うと、期待値を高めてきた。

だが、12年からミャンマーに駐在する日系大手商社幹部が「フロンティアであることは確かですが、モノも仕事も何もないのがこの国です」と揶揄する通り、進出日系企業の多くは「現実は甘くない。実情をぜひ見ていって欲しい」と口をそろえる。

開国・新政権始動・アメリカの経済制裁解除、日本政府による8,000億円の投資のほか、新会社法や新投資法など外国企業の進出を促す政策が発表され、ビジネスチャンスが期待されるミャンマー。ところが、ミャンマーに詳しいタイ在住コンサルタントは「長年続いた軍事政権の影響で企業の情報はほとんど公開されず、ミャンマー進出を考える多くの企業が、情報の乏しさに二の足を踏んでいます。また、アウン・サン・スー・チー国家顧問主導の新政権は、農業の近代化を重視。コメ輸出大国の復権に向け、国家を上げて農業生産率を高めています。さらに現政権には経済通が少なく、経済成長に対する明確なビジョンがありません」と指摘する。

JETROヤンゴンの山岡寛和所長も「食生活において、コールドチェーンがないため生クリームがありませんし、メッキを施す企業も存在しません。あらゆる消費財や資材は全量輸入です」と話す。続けて、日系ゼネコン幹部は「ミャンマーには多くの日系ゼネコンが進出済みです。その中で、仕事を受注できた企業は半数ほどです」と明かす。中には、建築の依頼を受けた際に、土地の権利を持った地主が複数人現れ、揉めたといったトラブルも多いという。「法整備も混沌として、役所へ手続きに行くと、昨日とは違う担当官が『今日からこれは受けられません』と、平気で運用マニュアルが変わるんです」(前出のコンサルタント)。一筋縄ではいかないのがミャンマーのようだ。

とはいえ、11年の民政移管後に普及した携帯電話は、17年中に100%に達すると見込まれ、ヤンゴン市内には高級ブランド店が入居するショッピングモールが並ぶ。日本食レストランも約20店舗に増え、“何もない”からの脱却が進んでいるのも事実。その原動力のひとつが、ティラワ経済特区に起因する。日本のODAで整備が進む、同国中核港湾のティラワ港に隣接する同国初の経済特区(SEZ)で総面積2400ha(東京ドーム500個分)を誇り、日本が官民を挙げてプロジェクトの推進に協力する同国の近代化へ向けた象徴的プロジェクトだ。

まさに、ティラワは民政移管から急ピッチで進む産業創出の原動力。産業が皆無だった同国では、ティラワSEZが開業したことで、これまでに存在しなかったビジネスが始まっている。  例えば、コイルセンター(薄板)の参入は裾野産業の第一歩だし、建設資材や肥料関連企業の参入で、輸入代替効果が期待される。

タイの日系企業が期待する労働集約産業も、従来の縫製偏重から工業製品の部品へと領域が拡大しているという。なかった“モノ”と“ビジネス(仕事)”が日々、誕生している国。それがミャンマーだ。

完成した新ルート

 それまでは、輸送日数も今の倍以上だったが、完成後の移動時間は3分の1以下に短縮したという。完成当時、バンコクの日系物流会社の多くが「数年前の状況を知っている人は目を丸くして驚くでしょう。これで両国の物流は飛躍的に伸びる」と喜んだ。

新ルートの完成は、東西回廊の実質的な全通を意味し、ベトナム(ハノイ)からインドシナ半島(ラオス〜タイ)を横断し、ミャンマーまでが1本の道路で結ばれた。経済回廊のボトルネックを解消させた新ルートの恩恵は絶大かもしれない。

開発から3年で400haが完売 稼動32社。ゾーンBにも着手。 2015年9月、日本と同国の官民が共同開発を進めてきたティラワSEZ=工業団地が開業。発電所などの周辺インフラを完備したミャンマー初の大規模工業団地として、開業式典には、麻生太郎財務相、ミャンマーのニャン・トゥン副大統領らが出席した。 同SEZは、最大都市ヤンゴンの南東約20kmに立地。総開発面積2400ha(東京ドーム500個)で、住友商事、丸紅、三菱商事の3商社、国際協力機構(JICA)、ミャンマー政府、ミャンマー主要企業などが共同出資する開発会社「ミャンマー・ジャパン・ティラワ・デベロップメント(MJTD)」が造成を進める。まさに、両国の官民が力を集結する同国工業化への一粒種であり、原動力そのものだろう。 取材した2017年7月上旬は、同SEZが本格的に動き出した直後で、日本通運を皮切りに鴻池運輸、郵船ロジスティクスといった大手物流企業のほかIHIなどが次々と開業。初期開発地区(ゾーンA/405ha)は完売。すでに32社の工場が稼働していた。  MJTDの梁井崇史代表取締役社長は「当然、計画通りに行かないことも多いですが見ていただいた通り、何もないところからの発展です」と淡々と現状を語るが、実際、開発前を知る者は「数年でここまで開発が進むと予想した人はいないでしょう。2011年に携帯電話がなかった国なんですから」と、開発スピードに驚嘆する。 それもそのはず、同SEZは両国の官民挙げての開発だけに、失敗すれば日本政府の面目も丸つぶれ。それだけの予算と陣容を用意している。記憶に新しいのは、昨年末、安倍晋三首相がアウン・サン・スー・ チー国家顧問兼外相に約束した8,000億円の経済支援。これも、いずれはSEZ関連に充てられるだろう。好調を現すかのように、すでにゾーンB(約101ha)にも着手した。 「道路・港湾が未整備なのは今。しかし、いずれ解決するんです。ローマは一日にして成らずですから」(同)。つまり、現状インフラの状況は当てにはならず、SEZのバックボーンや、将来性を見据えることが重要というわけだ。   ミャンマーは2011年に市場開放されましたが、それまで携帯電話、インターネット、クレジットカード、外貨送金、建設資材など、全てにおいて何もない国でした。6年が経過した現在も、目の前には多くの不便があります。実際、思い通りに仕事に結びつかなかったり、お役所に振り回され、まったく仕事が進まないなどを理由に、撤退する日系企業もあるそうです。駐在員が生活できる品質の住宅も少なく、高額な家賃や保証面を考慮すると、1人の駐在員を派遣するにも相当なコスト。将来需要を見越した先行者利益を目指すには、かなりの体力(資金面)が必要な国。それがミャンマーです。  

ASUTO GLOBAL LOGISTICS (THAILAND) CO., LTD.

ロジスティクス事業全般、業務改善提案

BANGKOK KOMATSU FORKLIFT CO., LTD.

コマツブランドのフォークリフト販売・メンテナンス・教育など

DMK (THAILAND) CO., LTD.

発送代行サービス・販促支援サービス・広告宣伝物制作

HINO MOTORS SALES (THAILAND) LTD.

トラック・バスの販売及びアフターサービス

HITACHI TRANSPORT SYSTEM VANTEC (THAILAND), LTD.

総合物流(輸送・保管・配送、フォワーディングなど)

KAMEKYU (THAILAND) LTD.

総合物流、ドライバー派遣、運転手付きレンタカーサービス

KOMATSU ELECTRIC INDUSTRY CO., LTD.

シートシャッター「happygate門番」の販売・メンテナンス

KONOIKE ASIA (THAILAND) CO., LTD.

定温輸送ロジスティクス・フォワーディング・コンサルティング

KWE-KINTETSU WORLD EXPRESS (THAILAND) CO., LTD.

陸・海・空 国際貨物輸送、倉庫業、通関業

NIPPON EXPRESS GROUP

世界最大級のグローバル総合物流

SHINYEI SHIPPING CO., LTD.

国際物流輸送

TCC TECNICA CO., LTD.

工場設備、総合建設業

THAI-LIAN FORKLIFT CO., LTD.

各種フォークリフトの販売・レンタル・リース・メンテナンス  

TOYOTA TSUSHO FORKLIFT (THAILAND) CO., LTD.

トヨタフォークリフトの販売・レンタル・中古・サービス・教育

TRANSCONTAINER LOGISTICS (THAILAND) CO., LTD.

国際複合一貫輸送サービス・海上コンテナ輸送

UMEMURA CORP (THAILAND) LTD.

倉庫建設・物流改善指南

おすすめ記事

  1. バンコクのお土産特集 タイのお土産特集
  2. バンコクのカフェ特集 バンコクのカフェ特集
  3. イオン桜まつり 週刊ワイズ独占インタビュー「青木隆治」
  4. イオン桜まつり 週刊ワイズ独占インタビュー
  5. 成功のカギは初めの一歩にあり!ここで差がつく!塾選び

カテゴリーと月別アーカイブ

無料メルマガ購読

週間WiSEの更新を通知する無料メルマガです。購読ボタンを押した後に届く仮登録メールにて最終登録を行って下さい。

WiSE 週間ランキング

  1.  事件が起きたのは6月22日の夜。バンコク郊外で帰宅途中の女性が突然、38口径の拳銃で胸を撃たれた。幸い女性は一命を取り留めたが、約1カ月半後、さらなる悲劇が襲う。殺害依頼の容疑で逮捕されたのはなんと、最愛の一人娘だったのだ。 「母の日」目前の8月9日、警察は実行犯の男2人と殺害を依頼した女1人を逮捕したと発表。女の名は被害者の実の娘ターイ(25)。事件当時は祖母を含む3人暮らしだった。  調べに対し娘は、「母の遺産で恋人を釈放させたかった」と動機を供述。事実、被害者は総額30万バーツの保険金と先祖代々の土地約8万㎡を有し、それらを相続できるのは娘のターイ容疑者ただ一人だった。また、交際相手のキッティポン(30)は現在、麻薬売買の罪で服役中。同容疑者と共謀して友人2人に殺害を依頼したと見られている。  世間は当初、このような愚行にさぞや驚いているだろうと哀れんだが、母親は自らが娘に殺害されることを予期していたという。自宅の水筒内でアリが大量死しているなど、2度も不可解な事件に遭遇していたためだ。しかし平静を装い、娘の動向を見守っていたのだという。  母のウアムドゥアンさんは「今はまだ娘に会いたくない。今後のことは法の裁きに委ねる」としながらも、「こんなことをされても、自分の子どもを嫌いになる母親なんていない」と、娘への慈愛の想いを吐露した。  再び母の大きな愛に気付かされた娘は今後、どう償っていくのだろうか。
  2.  「今年中に日本産の豚肉がタイのスーパーに並びますよ」と話すは、日本のある流通会社幹部。8月9日、日本の農林水産省は厚生労働省と連携してタイ政府当局との間で協議を進めていた、日本産豚肉の輸出解禁が決定したと発表。タイにおける他国産豚肉の輸入解禁は、日本が初めてだという。  さっそく、農水省では、対タイ輸出豚肉を取り扱いを希望する施設の認定手続きや、輸出検疫証明書の発行手続きなどを定めた「対タイ輸出豚肉の取扱要綱」を定め、自治体に通知。今後は、同要綱に基づいた施設の認定が行われ、輸出検疫証明書が添付された施設由来の豚肉のみが、タイ向けに輸出可能となるそうだ。つまり、世界的な知名度を誇る日本産の高級豚肉として、中でも、とりわけ有名な鹿児島産の黒豚が、タイでも食べられる可能性があるというわけだ。  同省によると、日本産の豚肉の輸出解禁への道のりは長く、日本政府は、2012年7月にタイ政府宛に輸出解禁を要請し、交渉を開始。18年2月には、タイの行政職員が鹿児島県の食肉施設の現地調査をするなどして、ようやく今年7月に合意にこぎつけたそうだ。安倍政権が農林水産物の輸出額を2019年中に1兆円に拡大する目標を掲げているだけに、これは大きな成果と言えるだろう。  前出の幹部は、さらにこう続ける。「ここからですよ。特に九州産の高級黒豚は、それだけで付加価値があります。他との差別化という意味で強いでしょう。ブランド牛を広めた手法が使えると思います」。  タイでは、鶏肉と豚肉の消費が多く、豚肉の1人あたりの年間消費量は、日本人の1.2~1.4倍。牛肉は、宗教上の理由や牛を食べる習慣がなかったことで浸透するのに時間がかかったが、豚肉はタイ人にとっては身近な存在。さらに、昨今のタイ人のブランド志向や品質にこだわる層が増えていることが、日本からの豚肉輸出の追い風となるに違いない。早ければ、年内にもスーパーに並ぶ可能性があるというから、今から待ち遠しい限りだ。
  3. 最高級A5ランクの日本産和牛を使ったユッケを、黒トリュフ、生卵との絶妙なハーモニーとともに楽しめます。肉は特殊機材で高い鮮度を維持しながら冷蔵の状態で輸入しているため、旨みが濃厚です。トリュフはイタリアの生産者から直接仕入れた上質なものだけを厳選しています。ご満足頂けること間違いなしのひと皿なので、ぜひご賞味ください。
  4.  仏教国タイには、男性は生涯に一度、仏門に入るという習わしがあります。出家した後に結婚し、家庭を持つことを幸せとし、両親は息子の幸せを願いながら送り出すのだそう。また、昨今では出家をしないという選択肢も増えつつありますが、出家によって父母が死後に天国に行けるという親孝行の意味も込められています。  出家期間は雨季の2週間〜3カ月。タイ企業には「出家休暇(ラー・ブワット)」と呼ばれる休暇制度があり、これを利用するのが一般的。近年は外国人向けのプランもあり、人気を博しています。 仏教国タイには、男性は生涯に一度、仏門に入るという習わしがあります。出家した後に結婚し、家庭を持つことを幸せとし、両親は息子の幸せを願いながら送り出すのだそう。また、昨今では出家をしないという選択肢も増えつつありますが、出家によって父母が死後に天国に行けるという親孝行の意味も込められています。  出家期間は雨季の2週間〜3カ月。タイ企業には「出家休暇(ラー・ブワット)」と呼ばれる休暇制度があり、これを利用するのが一般的。近年は外国人向けのプランもあり、人気を博しています。
  5. 何年か前、南青山三丁目の交差点にあった青山ベルコモンズが取り壊された。ベルコモと言えばあのバブル期にはお洒落なファッションビルのアイコン的な存在。渋谷のパルコなどと同様にちょっととんがった人たちが集まる場所だった。そんなベルコモだけではなく、古い建物が急ピッチで建て替えられるようになったのはここ数年のこと。それらはホテルやマンションになることがほとんどで、青山界隈だけの話ではないのだが。 不動産土地価格が高騰しているという話が話題にのぼるようになったのは、やはり東京オリンピックの開催が決定してからだ。もちろん都内だけではなく、札幌や横浜といった外国からの観光客に人気のある場所にも波及している。先日目にしたニュースはなんと宮古島だった。観光需要が急増し、宿だけではなく借家の家賃が高騰。1Kのアパートの月額家賃がなんと10万円ということだった。 新国立競技場にほぼ隣接する場所に新しいマンションが建築中だ。おそらく来年のオリンピック開催前には完成するのだろう。これは噂なのだが、その最上階のすべての部屋をある外国人がすでに買い占めたという。オリンピックは、やはり経済を劇的に変える妙薬かもしれない。これがまたバブルなのだとしたら、あまり大げさなはじけ方をしてほしくない。
  6. クリームチーズに豆腐が入っていますがクセがなく、軽い口当たりでお酒の肴にぴったりです。またハチミツをかけて食べるとさらにコクが増し一気にデザートに変身します。

今月人気の記事

PAGE TOP