クラトム・マリファナ合法化を議論

世界的な医療用マリファナ解禁の流れの中 タイにおいても同議論が本格化しつつある

日本で、元芸能人が選挙公約とするなど、話題となった医療用マリファナの合法化。

タイでも医療の発展のため、合法化に乗り出す動きがあるようだ。

10日、医学博士や医師、法律家、タイ麻薬取締委員会(以下ONCB)、食品・薬品委員会事務局代表が集まり、「クラトム及びマリファナの麻薬指定解除」と題したセミナーが、タマサート大学で開催。

医療・医薬品の研究と向上のため、クラトムとマリファナを医療目的で使用できるよう、法改正の提案がなされた。

クラトムとは東南アジア原産の植物で、低用量では興奮作用が、大量使用では鎮静作用があるとされ、タイでは古くから民間療法で使われている。

タマサート大学法学部衛生法及び倫理センターのパイサーン氏によると、2015年に全国で行われた麻薬に関する裁判は約27万件。

そのうちクラトムは約5万5千件、マリファナは約2万件だという。

同氏は、クラトムとマリファナに関する裁判は毎年数万件にのぼり、麻薬指定で税金が無駄になっていると主張。

国際法上、クラトムは麻薬ではないため、タイでも指定から外すよう求めている。

チャオプラヤーアパイプーベート病院のパガクローン医師は、クラトムとマリファナの効用について、ガン患者への鎮静効果は、現行の薬品の10倍で、糖尿病やパーキンソン病にも効果があるという。

また、医療・医薬品の向上には研究が不可欠だが、現法律が足かせになり、研究許可だけでも数年を要する。

法改正がされれば、研究も容易となり、タイの医療はさらに発展すると話す。

ONCBが合法化で懸念しているのは、やはり医療目的以外での使用。

そのため、医師の診断なしには処方しないよう、法務省に提案している。

近年、欧米では医療用マリファナを解禁する国が増えている。

その流れがタイだけでなく、日本にも訪れるのは想像に難くない。

当然だが、依存性や副作用についての研究はより重要となり、また、利権に絡んだ情報操作も起こり得る。

まずは、「良い・悪い」といった二元論から脱却し、正しい知識を身につけることが、合法化を議論する上で重要になるのではないだろうか。

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