タイで有名な心霊スポット、バンコクの“幽霊マンション”

49階建ての巨大廃ビルで男性の遺体が見つかった長年に渡り、
そびえ立つ幽霊マンション「サトーン・ユニークタワー」とは一体?

2014年12月5日、ジャルンクルン通り51の廃ビル「サトーン・ユニークタワー」43階で、首を吊って死亡しているスウェーデン国籍の男性が発見された。
警察は、自殺とみて詳しい状況を調べている。

同廃ビルは俗にいう「幽霊マンション」。タイ人の間では心霊スポットとしてあまりにも有名だ。
場所は、BTSサパーンタクシン駅より徒歩3分。水上バス乗り場の反対側の出口を降りると、一際目立つ巨大ビルが見えてくる。
同ビルは地上49階建て。1990年に着工し、600ユニットを誇る高級コンドとして完成するはずだったもの、1997年に起こった「アジア通貨危機」の煽りを受けて工事は中断。以降、15年以上に渡って放置状態。その間、さまざまな者の手に渡ってきた。

現在、この幽霊マンションはタイの金融会社「Vキャピタルファンド」と「アジア・リカバリー・ファンド」が所有している。構造上「残しても安全」と判断されたため、取り壊しは行われず、膨大な費用がかかるためか、改築や建て直しもされていない。

そこで、実際に真相を確かめるべく、可能な限り接近を試みることにしたのだが……。建物内は立ち入り禁止。テントを張って、どうやら住み込みで警備をしている少年たちから「これ以上近づくな」という視線を送られてしまった。辺り一帯の重苦しい雰囲気のせいか、10代の少年に睨まれただけでも、身の危険を感じずにはいられなかった。

潜入は諦めたもの、後日、同ビルへ潜り込んだことがあると話すS氏にコンタクトを取ることができた。同氏いわく、建物内は誰もいないはずなのに、物音が聞こえたり、落書きなのか、サビなのかわからない、不可解なシミが異様さを感じさせ、どこか“普通ではない”雰囲気が立ち込めていたという。

階段の壁には何者かが描いた落書きがいたるところにあり、丁寧に階層や、進むべき方向が赤いスプレーで示されていたそうだ。
フロアに出ると、おびただしい数の水たまりや、あり得ない場所に転がったバスタブや便器などが見つかった。直感で「ヤバイ」と感じたとS氏は語る。人間の第六感であろうか、身の危険を感じた同氏は、遺体の発見現場には近づかなかった。

冒頭の事件の真相は、誰にもわからない。ただ、一つわかることは、ここで何かが起きても助けは現れない。
安易に近づくことは、絶対におすすめしない。

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