奨学金踏み倒し事件

授与した学生は留学先に定住
支払い義務が発生した保証人は不満爆発

 

1月27日、タイ人歯科医のパデットさん(男性)によるフェイスブックの投稿が話題となった。ことの発端は1993年にまでさかのぼる。当時タイのマヒドン大学歯科部の教師だったドンルディさん(女性)はアメリカのハーバード大学に留学するため、奨学金を活用。同僚だったパデットさんとドンルディさんの恩師、もうひとりの同僚の3人で保証人を引き受けた。
留学したドンルディさんはハーバード大学院を卒業後、アメリカ人男性と結婚してアメリカ国籍となり、同大学の研究員として働いていた。しかも、ドンルディさんは一向にタイへ帰国すること
はなく、結果的に奨学金は返済されず、保証人らはドンルディさんの奨学金の総計1000万バーツを肩代わりしなければならなくなった。ところが、奨学金の貸与契約書によれば、取得者が奨学金を踏み倒した場合、奨学金の3倍の支払い義務が発生する。つまり、3000万バーツが保証人たちの返済金額となった。パデットさんがドンルディさんに連絡を取ると「タイの奨学金貸与契約の内容はひどいので返済する気はない」と一蹴。それに対してパデットさんは「内容をちゃんと確認していないほうに責任がある。奨学金を返さずに、条件がひどすぎるでは道理が通らない」と正論を突きつけた。
保証人らはマヒドン大学と協議して返済額を1000万バーツに引き下げることで合意。その金額を3人で分割して完済した。怒りが収まらないパデットさんは「今回の件を伝えるべきだと思い、SNSに投稿した」と心境をつづった。
なお、マヒドン大学は奨学金を返済しないドンルディさんに対して、ハーバード大学側からもいくらか協力を求めたが、ハーバード大学としては個人的なやり取りの範疇なので関与できないと断られた。パデットさんはマヒドン大学にも不満を募らせており、「我々は数年前からマヒドン大学に対して何度も相談を持ちかけていた。しかし大学側は真摯に対応することはなく、ドンルディさんに請求書を送付したに過ぎなかった。大学側は奨学金制に関する対策に取り組むべきだ」と語っている。

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