タイ洞窟、救出の裏側

18日間にわたった今回の救出劇。 世界各国からの支援により、全員無事に生還した。

今年のタイフルーツ業界は、中国IT大手・アリババグループの通販サイト「Tmall.com」にてタイ産ドリアンが1分で8万個売れるなど、明るい話題が目立っていたが……その裏で下落を続けているのが、パイナップルとココナッツだ。

世界中の注目を集めたタイ北部・チェンライ県のタムルアン洞窟で起きた事件。

行方不明者は、地元サッカーチームの少年12人とコーチの男性1人。

6月23日に同洞窟内で消息が途絶えたが、7月10日に全員無事に救出。

その裏側では、国際的な支援の輪が広まっていた。

行方不明のニュースが世界中で報道されるや否や、多数の救助専門家らがタイ海軍特殊部隊(Thai NavySEAL)に協力を志願。

7月2日には、Thai NavySEALから協力依頼を受けた英ジョン・ボランセン氏とリチャード・スタントン氏が行方不明者らを最初に発見した。

両人とも英ウェールズの洞窟救助隊に在籍し、世界各地の洞窟で水に潜る救助活動の経験があったという。

その後、今回の救出作戦のキーマンとも言われている豪の麻酔科専門医リチャード・ハリス氏が参加。

自身も何十年来の経験を持つベテランダイバーであり、過去に何回も洞窟潜水を経験。

困難な環境での野外医療や救助作戦を専門としてきた。

同氏は洞窟内で少年らを診察し、長期間にわたる救出作戦に耐えられるだけの体力があると判断した。

Thai NavySEALの110人を筆頭に、米太平洋軍(USPACOM)36人、豪警官ダイバー17人、中国の救助専門家6人、日本からは国際協力機構(JICA)のかんがい排水の専門家2人など、世界各国から駆け付けたという。

今回の救出に関わった方々に、温かい拍手を贈りたい。

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