死体博物館の目玉に異論

タイ史上最も凶悪な殺人鬼シーウィー 冤罪説浮上 死体展示は人権侵害!?

バンコク都シリラート病院内の死体博物館に展示されている死刑囚「シーウイ」のミイラについて、「人食い人種」と紹介している掲示板を変更すべきとの議論が巻き起こっている。

シーウイは無実の罪で処刑され、冤罪の犠牲者である可能性があるためだという。

中国からタイに移民したシーウイは、子ども6人を殺害し、人肉を食べたとして、60年前に死刑となった。

ところが、最近になって別人物が犯人の可能性が高いとして、同博物館での展示に異論を唱える人が増え、Twitterでは「子どもを殺して食べたのは嘘だ。

死体展示は無罪な上に、人権を守っていない」という投稿に7万4000回リツイート。

署名収集サイトでは、無実のシーウイのミイラを展示から除外するよう求める署名活動に、現在約7000名が賛同しているという。

冤罪について、決定打はないが「当時の警察が、中国に返すから自供しろと迫った」や「無事だった女の子が犯人はシーウイではない」との証言の他、クリアンなる人物のポケットから、被害者の皮膚が見つかったが、「地元村長の親族のため、シーウイが身代わりなった」という説がある。

一方、博物館関係者の心境は複雑だ。

シーウイのミイラは同博物館のシンボル的存在で、「シーウイ博物館」とも呼ばれ、話題の事件として来館のきっかけにもなっているという。

とはいえ、死体展示は学ぶものか、それとも人権侵害に当たるのか。

当分、賛否両論は尽きなそうだ。

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