ソムタム一皿で死亡

ブリーラム県内の女子高生が重度の下痢に 調味料「プラーラー」のウジ虫が原因?

ブリーラム県に住む女子高生のフォンさんに悲劇が起きた。

8月24日、母親がランチのために近所の料理店で購入した10バーツのソムタムを食べたところ、25日の午前4時頃、激しい下痢の症状に襲われた。

薬を飲んで一時的に回復したものの、同日12時ごろに再発。

その後、ショック状態となり心肺が停止し、病院に運ばれたが、ついに目を覚ますことはなかった。

母親は記者に対し、「その日、娘が食べたのはそのソムタムだけ。

原因は生の『プラーラー』のせいだと思う」と涙ながらに訴えている。

プラーラーは魚を塩漬けにし、発酵させた調味料で、主に東北部イサーン地域で使われている。

記者が問題の店を調査したところ、プラーラーの中にウジ虫が入っていたという。

店主のサムルアイさんは「毎日、市場で生のプラーラーを仕入れている。

イサーン人にとってウジ虫がいるのは美味しい証拠。

危なくない」と話す。

同県保健所の検死では、腸の激しい炎症による敗血症と脱水症状であると判明。

フォンさんは過去に腸の病気での治療歴があり、ソムタムの検査結果がまだ出ていないことから、同保健所はソムタムを原因と判断するのは時期尚早と説明する。

一方、食品の基準法令では、虫などの異物混入は禁止されている。

「ウジ虫がいるのは美味しい証拠」という店長の主張は、現代の衛生管理基準においては改める必要がありそうだ。

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