“電子タバコ”で肺炎

がん患者が医師の処方を無視 大麻油を電子タバコで吸い肺炎患う。

電子タバコを“禁止”する動きが世界で加速している。
アメリカでは、疾病予防管理センター(CDC)が「電子タバコ関連の疾患が増え、37人が死亡」と発表。

関連疾患の中で多いのが肺炎や結核だという。

一方、一貫して規制してきたのがタイだ。

タイでは、2014年12月に「電子タバコ禁止法」が施行され、国内での電子タバコの使用は完全に禁止されている。

にも関わらず、利用者は増加傾向にある。

そん中、タイ初の電子タバコによる肺炎患者が出たという。

患者は48歳の男性で、今年3月から肺がんの投薬治療を続け、回復に向かっていた。

ところが、11月頃に突然、「高熱と呼吸困難が止まらない」と医療機関を受診。

主治医が投薬の状況を確認すると、患者は「知人から、電子タバコに大麻油を入れて吸うとがんが治ると聞き、薬は飲んでいない」と告白した。

結果は電子タバコによる肺炎と診断された。
これを受け、保健省疾病予防局は「呼吸器疾患の判断基準(ガイドライン)を再検討する。

アメリカCDCの基準に沿って行う」と発表するとともに、「健康を害する電子タバコは法律で禁止されていることを忘れないように」と強く訴えた。

前述の法律には、17年から加熱式タバコも含まれている。
日本で発売されている「IQOS」や「Ploom」は加熱式タバコで、電子タバコとは違うが、タイでは持ち込む(所持)だけでも違反となるので、出張者などに対して注意喚起が必要だろう。

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