砂丘が未来の救世主?

世界中が苦しい「コロナ不況」に喘ぐなか、 タイは新たな観光地づくりに乗り出している。

世界は今、先行きの見えない経済低迷のまっただ中にある。

観光大国タイにおいてもスワンナプーム国際空港の2月の利用者数が前年比31%減に落ち込むなど、暗い話題が続いている。

そんな中、緊張を和らげる明るいニュースが舞い込んだ。

観光・スポーツ省のラチャキットプラカーン大臣は14日、タイランド湾に面した南部チュムポーン県を訪問。

そこで同地に広がる国内唯一の大砂丘「バンバード砂丘」を、南部屈指の観光名所へと開発するプロジェクトについて明らかにした。

今回発表された同プロジェクトは、ペッブリー、プラチュワップキーリーカン、チュムポーン、ラノーンの4県にまたがるエリアを地中海の高級リゾート地・リヴィエラが如く開発しようとする、その名も「タイランド・リヴィエラ計画」の一環だ。

国内富裕層や外国人観光客などの集客を目的に、2009年より約70億Bの予算を投入。

西部から南海岸にいたる対象地域を結ぶ交通インフラの整備などが段階的に進められている。

チュムポーン県には4800㎢にも及ぶ大砂丘をはじめ、透明度の高いビーチ、昔ながらののどかな風景が広がる漁村といった観光資源が揃い、業界の中でも注目度が高い。

同省の関係者は「2021年中にも砂丘の調査が完了し、開発を本格化する見込み。

外国人を迎えるために住民への外国語指導にも注力する」と意気込む。

国内各地の名立たる観光地と肩を並べ、賑わいを見せる日もそう遠くはないのかもしれない。

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