その「金」に、全タイが泣いた!

表彰台から見る景色も5年前とは違っただろう

206の国と地域、難民選手団の精鋭らが挑む「東京2020」。
コロナ禍に沈むここタイにも、光を灯す吉報がもたらされた!



「テコンドーのテニス選手が金メダル」。

侃々諤々(かんかんがくがく)の開会式から一夜明けた7月24日午後7時45分頃、こんな速報にタイ中が歓喜した。

準決勝で山田美諭選手を、決勝では残り7秒からの大逆転でスペイン代表を下し、タイの女子テコンドー史上初の「金」を勝ち取ったのは49キロ級代表のテニス選手こと、ウォンパタナキト・パニパクさん(23)だ。

「銅」で悔し涙を流したリオ大会に続き、2度目の夢の舞台で見事に世界の頂点へ。

優勝インタビューでは「応援してくれるタイの人々に勇気を届けたかった」と想いを語り、満面の笑みと眩いゴールドの輝きで国民の心を照らしてくれた。

本来ならば日本観光でもしてゆっくりと心身を休めたいところだろうが、翌日には「プーケットサンドボックス」で帰路についている。

プーケット空港で出迎えた関係者の中でも、感極まった表情をみせたのは父・シリチャイさんである。

実は“テニス”という若干ややこしい愛称を授けたのも水泳教師であるシリチャイさんで、同じくアスリートだった妻と死別した後は男手ひとつでテニス選手ら3兄妹を育て上げたという。

そんな父娘、幾多の思い出が去来したのであろう。

父の姿を見つけるや否や駆け寄って跪き、ワイの挨拶を行う様子が一層国民の涙を誘った。

8月5日にプーケット市内で行われる凱旋パレードにも共に立つ予定だ。

ちなみに下世話だが、報奨金の額も気になるところ。

小誌の調べでは、タイ五輪委員会から20年に渡り毎月1万2,000Bが支払われる他、出身県や大学などから約2,200万B(!)が贈られる。

29日現在、タイの獲得メダルは1個。

8月4日に行われるゴルフのアリヤ選手、パパンコーン選手らに期待したい。

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