巨体を抱きしめた18年ぶりの再会

再会を果たした「パン・ヨー」とワン氏

2003年、遠征先で盗まれてしまったという最愛のゾウ。 執念で居場所を突き止め、まさかの奪回。

不慮の出来事や飼育環境の変化などが原因で会えなくなってしまったペットや、それまで生活を共にしていた動物。

そんな彼らとの再会を取り上げたストーリーや動画をしばしば見かけるが、最愛のゾウとの邂逅(かいこう)を取り上げたニュースがある。

東北部スリン県出身のゾウ「パン・ヨー」が、遠征先の南部クラビー県で盗まれたのは2003年1月のこと。

飼い主であるショープ氏が仕事をしている隙にどこかへ連れ去られてしまい、以来、同氏は執拗に探し続けていた。

そんな執念が実り、2017年3月に「パン・ヨー」が南部プーケット県内のゾウ村にいることが判明。

体に埋め込まれたマイクロチップを確かめたところ、間違いなく「パン・ヨー」だったのだ。

しかし、この時点では「パン・ヨー」は飼い主の元へと帰ることはできなかった。

そのゾウ村のオーナーは「パン・ヨー」をバイヤーから合法的に購入しているため、返して欲しいのであればその購入代である104万Bを支払えというのだ。

そして事は裁判となり、第一審ではショープ氏が敗訴。

しかし、そんなことでは諦めない同氏は上訴し、ついに2021年9月に最高裁で勝訴した。

こうして「パン・ヨー」は、プーケット県のゾウ村を出て、 約25時間をかけ故郷のスリン県に到着。

帰りを待ち焦がれていたゾウ使いや地元住民たちは、まるで家人が実家に戻った時のように歓迎した。

そこにはショープ氏の兄であり、「パン・ヨー」を一緒に世話していたワン氏もやはりいた。

18年ぶりの再会。

ゾウの巨体を抱きしめるようにして号泣する姿は、いつかきっと誰かの心を救うことになるだろう。

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