19歳ボクサー「永久退場」のワケ

不自然なほど大げさに倒れこむ様子が見て取れる

「ムエタイ業界に彼の居場所はもうない」と、痛烈批判。 将来有望だったはずの若き戦士が沈んだ闇のリングとは

東京五輪に沸いた今年、スポーツマンシップに胸打たれた人も多いだろう。

他方、勝敗を生むスポーツにはさまざまな不正・反則がはびこるのも事実。

タイのムエタイ業界もまた、“八百長ボクサー”の所業にどよめいている。

渦中にいるのは有名ジムに所属する「ファーワンマイ」こと、パースック・ロナロン選手(19)ボクサーだった父のもと7歳から英才教育を受け、ライトフライ級で活躍。

ところが、期待されていたにも関わらず麻薬やムエタイ賭博に手を染め、昨年には賭金の支払いを巡ってケンカ騒ぎを起こすなど場外での素行が目立つ問題児に。

近頃はめっきり崖っぷち状態にあったという。

そんななか、久々の大舞台となったのが8日に東北部ブリーラム県で開催されたムエタイ番組の収録試合だ。

実はこの再起戦、周囲から白い目で見られていた彼のポテンシャルを買った有名プロモーターのナッタデート氏が奔走して出場へこぎ着けたもの。

過去の非を詫び、同氏に対して「2度と不正はしません」と宣言して臨んだという。

ところが、順調にリードしていると思われた第4ラウンドの開始40秒、ファーワンマイは軽い肘打ちを受けノックアウトされてしまった。

あまりに突然の“秒殺KO劇”に、観客や支援者は「また八百長だな」「ハシゴを外された気分」と興ざめ。

頼みの綱である同氏も憤慨し、収拾がつかない事態に…。

その後の事情聴取により、報酬金50万Bの見返りに不正を働いたと自供。

また行為を強要した黒幕として、元ボクサー1名が警察に突き出された。

手を差し伸べてくれた恩人との約束を反故にし、自滅した青二才。

すでに6カ月の出場停止が決定しているが、選手生命終了のゴングは鳴り止まない。

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る