Miss Universe Thailand 2022

エンナーさんと清掃員の父親

貧しさと絶望を乗り越えてミスコンの晴れ舞台へ。
夢を叶えたミスユニバースタイランド2022の優勝者とは・・・

「シンデレラ、畑でカボチャを取っておいで」。これはウォルト・ディズニーの有名な物語「シンデレラ」に登場する魔法使いの台詞。言う通りにシンデレラが畑からカボチャを取ってくると、魔法使いは杖をひと振りして、そのカボチャを黄金の馬車にしてしまった。

シンデレラはその馬車に乗って舞踏会へ行き、王子と出会い幸せを掴むことになる。まさにそんなシンデレラストーリーが話題になったのだ。

7月30日、バンコクのICONSIAMで開催された「ミスユニバースタイランド2022」で、エンナー・スアガーム・イマムさん (23歳)が優勝。

彼女はゴミ収集員の両親のもとに生まれ、幼い頃はゴミ集積所で育てられた。当時は父親がゴミの中から見つけたオモチャで遊んでいたという。両親は苦労を重ねて彼女をカセサート大学芸術学部へ進学させ、それに応えるように首席で卒業。タイのミスコンでは、ノミネートされる女性の多くが外国人とのハーフなどで裕福な家庭の子女が多いなか、彼女が育ってきた境遇はそれとは大違い。働き詰めの両親と過ごす時間はあまりなく、寺院の托鉢のご飯を食べて尼僧である曽祖母に育てられたという。

それでも彼女の美を追求する気持ちと夢は途切れることはなく努力を積み重ね、他のミスコンで優勝するなどの結果を出し、晴れて今回の栄冠に輝いたのだ。

エンナーさんは優勝したステージ上で「絶望を感じたこともありましたが、希望を持ち続けて夢を叶えたかった。あなたたちにも夢を追いかけて欲しい」と、不遇な境遇にいる人へ呼びかけている。幼い頃、彼女が父親と一緒に乗っていた緑のゴミ収集車は、きっとシンデレラの馬車だったのかもしれない。

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る