レスキュー隊も呆れた怪奇行

堤防から5m下の干潟に転落した2人の酔っ払い。
泥んこにはまって動きが取れない彼らがとった行動とは…

干潟と聞くと、佐賀県の有明海の風景を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。

ただ、一見すると長閑なイメージの干潟だが危険も潜んでいる。

実際に有明海では、干潟に乗り上げた漁船の乗員が歩いて岸へ戻ろうとしたところ、泥に足を取られ溺れて亡くなるという事故があった。

そんな干潟はタイ東部の海岸線に多く見られるが、チョンブリー県ムアン群の干潟で起きた出来事が話題となっている。

11月26日、堤防の下5mの干潟に二人の男性が落ちているという通報を受けてレスキュー隊が現場へ出動。

二人はまるで遺体のような状態で泥に埋まっていた。

レスキュー隊はまず生存を確認。

堤防の上から干潟に落ちた理由を聞いたところ、酒に酔った一人が先に干潟へ落ちていて、通りがかりのもう一人が埋まっているのを発見して助けようとしたところ、同じように酔っていたため干潟に落ちてしまったという。

二人はそのうち誰かが助けてくれるだろうと腹を括ったかどうかはわからないが、じたばたせずに助けを待った。

二人の救助には梯子が使われたが、動きが鈍く疲れた様子で、堤防の上まで登りきるのに30分以上の時間を要した。

転落した際に軽いケガを負ってヨレヨレな状態なのに、後生大事そうに大きな袋をぶら下げていたという。

レスキュー隊が「その袋はなんだ?」と聞くと、ムール貝が入っていると答えた。

二人は助けが来るまで暇だったので、今夜の酒のつまみにしようとムール貝を採っていたという。

貝にまつわる怪奇行。

干潟に落ちたついでに、呑気な「オチ」がついたようだ。

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る