タイ東部、304工業団地に拠点を構える

タイ東部、304工業団地に拠点を構える

今春、工作機械の現地生産開始
ローカル企業含め販路拡大狙う

平面研削盤を中心とした精密工作機械メーカーであるニッコー。タイではこれまで既存顧客に対するメンテナンスサービスを中心に展開してきたが、今春、いよいよ現地生産を開始。これをきっかけに日系企業だけでなく、ローカル企業にも販路を広げていく。

ニッコーは新潟県長岡市に本社を置き、平面研削盤を中心とした精密工作機械の製造・販売を手がけている。研削盤は摩擦を減らすために、金属の表面に微小なくぼみをつけていく「キサゲ加工」に定評がある。長期間にわたり、くぼみを維持できるのも特徴だ。
日本には本社以外に5つの営業所を構える。海外拠点はタイのみ。同社は2010年、現地法人であるニッコーマシンを設立。タイ・ナワナコン工業団地に拠点を構えた。きっかけは、日本の顧客がタイに多数進出し、そのメンテナンス需要に応えていく必要があったためだった。「Niccoユーザー様と共に進む」をコンセプトに、約100社の顧客を擁し、要望に応えるべく作業を行っている。
その後、11年の大洪水をきっかけに、これまでのナワナコン工業団地から東部の304工業団地に移転した。そして今春、待望だったタイでの工作機械生産を開始する。これまでの販売は完成品を日本から輸入する形を取っていたが、現地生産を行うことにより、タイにおける納品の迅速化を実現する。
現地生産の開始にともない、新規顧客獲得に今後さらに注力していく。半導体や電子部品など金型を必要とするこれまでの主要顧客層である日系メーカーに加え、タイローカル企業も対象。タイ人営業だけではなく、多様なコネクションを持っている日系商社を通じた販売活動も行っていく。当面、タイでは年間20台程度の生産を見込む。部品については主に日本から輸入するが、可能な物についてはタイでの調達も推進し、コスト削減を図っていく。
また、同社独特の商品として「リビルド製品」がある。20〜30年前に製造された工作機械を再生し、再販売するものだ。まず古い工作機械を解体、洗浄。板金や油圧機器は再利用したうえで、必要に応じて部品を入れ替えたり、再塗装したりすることで再生する。再生された工作機械は新品より廉価で販売。さらに新品同様、1年間の保証期間が付与される。リビルド製品は日本国内のみならずタイでも人気が高く、304工業団地の拠点においても機械再生を行っている。新品の生産開始により、工作機械の販路拡大に力を入れるが、リビルド製品についても同様で、新品との相乗効果をこれまで以上に図っていく方針だ。

  • 同社の工作機械は「キサゲ加工」に定評

  • 工場内の作業。今春からいよいよ工作機械の現地生産を開始する

COMPANY PROFILE

会社名 NICCO MACHINE CO., LTD.
ロゴ
代表者 大宅章夫
事業内容 精密工作機械の製造販売及び修理
設立年 2010年
TEL 037-278-756 、081-904-0074(大宅)
住所 304 Industrial Park 563 Moo 7, Thatoom, Srimahapote, Prachinburi 25140
本社 新潟県
URL http://www.sg-nicco.co.jp

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