江松社長は、タイ在住日本人向けに不動産活用を提案していく

江松社長は、タイ在住日本人向けに不動産活用を提案していく

在タイ日本人の空き家問題解決 所有不動産活用の新手法を続々

約13%にまで達した空き家率や全国的な地価の下落、相続課税強化などにより転機を迎えている日本の不動産業。福松不動産販売は愛知県を中心に資産家の土地管理など、ユニークな事業を展開。タイ在住日本人に対して日本で保有する不動産の有効活用を呼びかける。

福松不動産販売の主な事業は土地・建物の売買仲介。不動産仲介業は売り手と買い手を結びつけ、売買が成約した際に仲介手数料を取るのが一般的なスタイル。これまでは売り手や買い手を見つけることに注力し、物件を「右から左に流す」イメージが強かった仲介業。しかし地価下落による取引価格の低下や、家が余る状態の中、今は新たなスタイルを模索する時代となった。
福松不動産販売では「取引価格が下がっているのなら、取引件数を増やす」(江松央統社長)方針のもと、他社と差別化した施策を行っている。仲介業で一般的なチラシの配布はしない。その代わり社員がショッピングセンターに出向き、月2回ブースを出展。店で人を待つのではなく、人がいるところへ自ら向かう、攻めの営業を行っている。また所得の低下や建築費の高騰により、新築住宅の購入が難しくなっている状況にも対応。これまでは土地を新築住宅を建てる予定の顧客に仲介することが多かった。今はそれ以外に、中古戸建てをリフォームとセットで仲介。ローンも物件代とリフォームをセットで借りられるものを買い手に紹介する。
同社では仲介業以外に、資産家向けの運用提案も行っている。土地を持つ資産家への運用は、賃貸住宅の建設がポピュラー。だが同社は少し変わった提案を行っている。資産家が建物を建設する必要のない手法だ。土地に事業用定期借地権を設定。同社が土地で事業を行いたいテナントを探し、テナントが建物を建設する。資産家は地代を手にし、同社は管理料を受け取る。資産家にとっては大きな建設投資をする必要がなく、契約期間終了後に土地が戻ってくるというメリットがある。
日本において空き家が増加している中で、江松社長はタイ在住日本人に向けても提案を開始。「タイには約6万人の日本人がおり、3000世帯ほどは空き家を日本で所有しているのでは」と推測。タイで営業活動を行い、空き家など日本で保有する不動産の活用を提案していく。賃貸に出す、売却を行う以外にも、江松社長は「都市部の戸建てであれば当社が建物のみを買い取り、改装をして賃貸に出すことも可能。顧客は地代を受け取る」というスキームも用意するという。依頼を受ければ、わずらわしい日本におけるやりとりも、福松不動産販売が窓口となり折衝。地盤とする中部圏以外の物件でも、他社と協力し対応を行う。
「海外在住の日本人向けに不動産活用を提案し、他社との差別化につなげる」と江松社長は話す。日本に残した不動産の活用や相続は、海外在住者にとって大きな課題であり、商機が広がっている。

  • 名古屋市に本社を構える

COMPANY PROFILE

会社名 福松不動産販売株式会社
ロゴ
代表者 江松央統
事業内容 不動産の売買・仲介・買取・事業用地の開発及び管理
設立年 1991年(現在25期目)
TEL 02-392-3966(日本語)、+81-52-624-2121(本社)
住所 〒458−0034 愛知県名古屋市緑区若田2丁目1010番地 福松ビル1F
本社 愛知県
URL http://sale.fukumatsu-co.com/
E-mail info@fukumatsu-co.com

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