大川MDは東南アジアでの在庫管理システム導入を積極化

5ヵ国語対応在庫管理システム 東南アジア物流拡大の波に乗る

ASEAN経済共同体(AEC)の発足で、さらなる市場拡大が期待できる東南アジアの物流業界。シーネットはクラウド型の在庫管理システムを提供。各国の言語にも対応しており、成長著しいアジアにおけるシステム受注拡大に注力する。

シーネットは設立から25年。日本では、大手企業の倉庫を中心に約330センターにおいて同社のシステムが稼動している。タイ法人は昨年5月に設立された。きっかけは2014年に日本の取引先がタイに進出したためだった。多言語で操作できるシステム導入をリクエストされ、当初は出張ベースで作業を行っていた。15年2月に初めて納品させた後、ほかの日系企業からも徐々に受注が増え、現地法人を設立した。
主に開発を手がけているのは在庫管理システムだ。製品の入庫の予定データを入力し、入庫時に数量を照らし合わせる。バーコードや商品番号により倉庫内のどの場所に、何をどれだけ置いたかという管理を行う。データをクラウドで管理するため、複数のセンターに在庫がまたがっていても、一括した管理が可能だ。出荷に際しても複数にまたがる荷主や方面の管理ができるほか、受発注システムや自動倉庫のマテハン機器とも連携。在庫の賞味期限などのデータも把握する。こういった特性が重宝される食品業界や、物流業務の外部委託を請け負うサード・パーティー・ロジスティクス(3PL)事業者に多く利用されている。
現在、社員は5名。タイでは営業・販売に特化しており、商品のカスタマイズなど技術的な対応は、資本・業務提携相手のイーシナジー社が行っている。タイにおいても取引先は日系企業が中心だが、大きな特徴は多言語対応。日本語、英語、中国語、タイ語、ベトナム語版があり、近い将来はミャンマー語にも対応予定。タイ法人が周辺諸国の顧客対応も担い、ローカルスタッフだけによるシステム運用も実現した。
「タイを始めとした東南アジアは、まだまだ在庫管理にエクセルが多く使われ、手動入力による面倒な作業を行っている会社が多い」と大川勉・マネージングダイレクター(以下MD)。自社サーバーを導入した場合の在庫管理には数百万円のコストがかかるが、同社のクラウド型システムであれば、カスタマイズなしなら40万円〜100万円で導入が可能だという。
「ネットにつなげられる端末があれば、世界中どこででも、複数の倉庫にまたがった在庫の管理ができる。そのうえ、費用も抑えられるクラウド型は日本で浸透している」と話す大川MD。人件費の高騰などにより自動化が求められているほか、複数国での物流が活発化するAEC発足など、東南アジアの状況もシーネットの在庫管理システムにとっては追い風だ。同社はタイ法人の年間の契約目標を30件に設定。日系企業以外にローカル企業の開拓にも注力していく。

  • 複数の倉庫にまたがる在庫も、クラウドで一括管理が可能

COMPANY PROFILE

会社名 C NET (THAILAND) CO., LTD.
ロゴ
代表者 大川勉
事業内容 物流システムの開発・提供
設立年 2015年
TEL 02-672-3440〜1 、092-297-9942(大川)
住所 18th Fl., Asia Center Bldg., 173/19 Sathorn Tai Rd., Tungmahamek, Sathorn, Bangkok 10120
本社 千葉県
URL http://www.cross-docking.com
E-mail okawa@cross-docking.com

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